英語面白物語-330:06-22-’13
(Amusing English Story)
Sink or swim.
いちかばちか
直訳では「沈むか(泳いで)浮くか」になる。そういう状況ではなるほど「のるかそるか」状況だと考えられる。このように表現の理屈を考えると、使い方が理解できる。・・が、泳げない人はどうするのか?・・理屈はいつも素晴らしいが、“That sucks!”、すなわち「癇に障る」・・時もある。この英語は直訳では、「そりゃ、吸い着くよ!」だ。オモロイ言い方だ。
“In this organization, you’ll sink or swim because you’re on your own, you see?”
「この組織では、各自の裁量に任されているので、いちかばちかやってみるしかない、いいか?」
と、同僚たちがパブで酔っぱらって口から泡を飛ばすのを聞く。これこそ自由の国、夢・・または悪夢かな・・実現化できる国、The United States of Americaじゃんか!とは、私。
そう言うと、
“You don’t have to tell me that. It’s just either sink or swim.”
「そんなこと言われたくない。もうやるしかないと分かってたんだから」
“Oh, is that it?”
「さよか」
なかなか面白い大人用の英語である。状況によってかなりアプリ(application=practical use of some thing)が増える。と言うのは、“There are plenty of sink-or-swim situations in our life.”と格好の良い言い方をしておきましょう。この形容的な言い方のニュアンスは、「失敗すると後がない、すなわち、生き残りたければ自力で何とかするしかない状況、正念場[しょうねんば]」である。だから大人用だ。しかもドキドキするほど挑戦的だ。・・でしょう?
“How bad is it?”
“A sink-or-swim situation.”
状況によって選択する日本語の方は自由度が出る。しかも、どの日本語を選ぶかで、読者の、科学性のない血液タイプで性格を判断する方法よりも、性格が出るものである。
“Why did I choose what I chose?”
と、自問すればこの意味はすぐ分かると言うもの。
この言い方はあの有名なチョーサー(左は彼の肖像)にまでさかのぼるほど古い。いまだに健在である。と言うことは、大人の言い方であることが生き残った原因の一つと言える。
ガキっぽい表現は、一過性のはやり言葉で、今、日本でテレビなどが毎年、「今年の流行語は?」などと視聴率を上げるために視聴者の68%をまず確保しようとする国家の陰謀に加担する番組が紹介したコトバの殆ど100%が次の年までには胡散霧消してしまう事実がチョーサの造語(1368)したこの、“sink or swim”には低力があると言うこと。
“Hey, your show-and-tell is always too long and hard to understand, in my feeling.”
などと、アメリカの同僚によく言われたのだが、その内に直そうとしていて40年ほど経ってしまった。まあ、「無くて七癖」(*)だと思っている。
注:(*) は英語では? “Every man has his faults.”(人には誰でも欠点がある)が一番近いニュアンスを持つとされているが、私の、“Every body has his or her unconscious habit.”の方が日本語に近い。人間には気の付かない良い癖も持ち合わせているからだ。例えば、私は公衆トイレをみると直ぐ寄っていきたくなる癖があると言われたことがあった。気持ちの悪い癖だ。
チョーサーの原文。古期英語だからタイヘンだ。何となく分かる感じだけで十分。私に翻訳は無理だが、私なりに下の「注:」で挑戦しますよ。
“Ye rekke not whether I flete or sink.”
注:Ye=You、rekke=reckon=think、flete=obsolete for swimでどうでしょう?・・とえらそぶって言える理由はない。と言うのは、これは、遠いアメリカの古い友人に尋ねたから分かったことで、私の辞書には古期英語と言う言葉はありません。かのナポレオンは不可能と言う字は余の辞書にはないと申されたらしいが、少々足りないところがあったらしくイギリス軍に敗れた時に、イタリア半島の近くの孤島に島流し。獄舎で毎日イギリスの伝統的な食べ物を与えられたが、それが彼の命を縮める原因になった。これが彼の「不可能」になろうとはね。向こうに旅行する時は食事抜きで頑張りましょう。関空でバッタリなんて様にならないですよね。
チョーサーは、単語の順序を逆にしていたことが分かる。これは、「泳がないと沈むだけだぞ」、“swim or sink”と手を差し伸べるような優しさがあるが、現在版はそれを、“sink or swim”と逆にしてしまったので、自己責任を押し付ける嫌味がある。だから・・言ったでしょう?・・大人用だと。
因みに、この現在版に変えた犯人は分かっている。かのバイロンの書いた、不真面目にして詩的な本「ドン・ファン」(美男の女たらし=Don Juan)(1819)の中で、
“And what I write I cast upon the stream/To sink or swim―I have had at least my dream.”
と、逆にしてしまったのである。チョーサーは、不幸にも版権を登録していなかった。登録していたとしても、それは500年も前のもの。いくらイギリス人が世界の海洋の覇者になったとしても、やはり、このスペイン人の出現は「想定外」であったらしい。
発音:sink[シンク]。この発音にご注意。th、[Θ]の発音に練習不足の人が、s、sh、[シ]になって、I think so.が、I sink so.になることがある。すなわち「ワテはアンタを沈めてしまうよ」と言う意味に取られる。英語人は母国語の発音に敏感で、日本人の間違いに気づいてくれない。不親切でも、バカでも、アホでも、チョンでも、パーコラでもなんでもないのだ。Sinkは地球が逆転するような事態になっても、やはり、sinkで、thinkには成りえないのである。言葉自体が違うのである。“I think I sink you, but I will not!”な~んて練習してみてください。「テメエを沈めてしまうことを考えたがや~めた!」だ。低い天井を見上げながら102回ぐらいやれば、眠りこけてしまうか、自分が馬鹿に思えて、それを直すために真剣になり、この発音が身に付くことでしょうよ、先輩の言うことは聞くものですよ。It’ll do more benefits to you than harms if you listen to your mentor.
例文: A: “I smell something. Don’t you?”
B: “No, not particularly. I think that’s your upper lip.” (laughter)
注:Don Juanにかこつけてこの会話を紹介したわけではないのだが・・。拙著「男の教養」―Man’s Cultureから抜粋。いかにこれが意味が深いものであるか、アメリカの友人に一度使ってみてください。彼は、或いは、彼女は、アナタの顔を3~4秒間ほど見つめていて、やがて爆発するように大笑いしますよ。
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Everybody has a right to pronounce foreign names as he chooses.
(Winston Churchill)
Isn’t it good? I I agree to this except in Japanese.
For JIUGRT
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